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AI時代に備える

AI検索に備える広報の基本と、企業情報の整え方

AIに紹介されるため、何から直せばよい?検索行動の調査データとGoogleの公式要件から、会社概要・サービス・発表の整え方、引用の確認と計測の違いを解説します。

編集:WorkPick約7分公開 2026.10.01
WorkPick プレス実務の見本
COMPANY INFORMATIONその情報、
確かめられる?
事実
何を提供しているか
出典
どこで確認できるか
時点
いつの情報なのか
探される情報を、整える。WORKPICK / PR PLAYBOOK
この記事の内容
01AIの回答で終わる検索がある。だから、PVだけで判断しない02Googleの公式要件と、独自の対策提案を分ける03会社概要・サービス・発表に、それぞれの役割を持たせる04抽象的な説明を、確認できる事実に置き換える05引用を見た記録と、アクセス計測は別に持つ06今日の点検は、修正依頼が書けるところまで
読んだら、使ってみる。原稿の骨子をつくる
ガイド一覧へ戻る

『AIで検索しても、うちの会社の説明が古い』『専用の対策が必要なのでは』。そんな相談を受けたら、まず公式サイトを開いてみてください。現在のサービス名や提供条件を、初めての人が迷わず確かめられるでしょうか。

このガイドでは、Google検索のAI機能を出発点に、広報が進める情報整備と、制作担当へ確認することを分けます。AIの回答を操作する話ではなく、正しい企業情報を見つけ、確かめてもらうための手順です。

まず押さえたいこと

最初に直すのは、会社概要・主力サービス・直近の発表。内容をそろえ、根拠と適用日を明示する。

  • 検索行動のデータを、条件付きで読み取れる
  • 3ページを点検し、修正依頼を具体化できる
  • 引用の観測とサイトへの訪問を分けて報告できる
01

AIの回答で終わる検索がある。だから、PVだけで判断しない

Pew Research Centerの2025年調査では、AI要約がある検索ページで通常の検索結果リンクがクリックされた割合は8%、AI要約がないページでは15%でした。AI要約内の出典リンクへのクリックは1%でした。検索画面で情報を得て、そのサイトへ移動しない行動もあります。

ただし、これは米国成人900人の2025年3月の閲覧履歴を分析し、同じ検索語の結果を4月7〜17日に取得して照合した研究です。検索時点と結果の取得時点にはずれがあります。日本のBtoBサイトの転換率や、AI要約が流入減少を起こした因果効果を示す数字ではありません。

広報への示唆は『PVが減ったから情報発信が無意味』と決めないことです。公式情報の正確さ、指名検索、取材時の質問、サービスへの問い合わせも別に見ます。自社で何が起きているかは、自社の計測と観測で確かめます。

データで確かめる

通常の検索結果リンクがクリックされた割合

AI要約がある検索ページ8%
AI要約がない検索ページ15%
010%20%
グラフを画像で見る(別タブで開く)

Pew Research Center(2025年)の数値からWorkPick作図。単位は検索ページへの訪問。米国の観察研究であり、日本の現状や自社の成果、因果関係を示すものではありません。

根拠・出典Pew Research Center|Google検索とAI要約のクリック調査(別タブで開く)
02

Googleの公式要件と、独自の対策提案を分ける

Googleは、AIによる概要とAIモードに追加の特別な最適化は必要なく、検索にインデックスされ、スニペット付きで表示できることが基本だと説明しています。条件を満たしても掲載は保証されません。この説明はGoogle検索についてのもので、すべての対話型AIに共通する仕様ではありません。

広報は『何を正しい情報として公開するか』を決めます。制作担当には『このURLはログインなしで読めるか』『検索で認識されているか』『重要な内容を本文のテキストで読めるか』を確認します。専用ファイルや新しい名称の施策から着手するより、公開情報の欠落や矛盾を先に解消しましょう。

対策を提案されたら、対象サービス、根拠となる公式資料、改善するページ、確認方法の四つを聞きます。『必ず引用される』という約束ではなく、どの問題をどう直し、何を見て改善を判断するかが説明できる提案を選びます。

根拠・出典Google Search Central|AI features and your website(別タブで開く)
03

会社概要・サービス・発表に、それぞれの役割を持たせる

三つのページに同じ紹介文を繰り返す必要はありません。会社概要では『誰が運営しているか』、サービスでは『誰のどの仕事に使えるか』、発表では『いつ何が変わったか』を答えます。相互にリンクし、読者が現在の情報と発表時点の情報を区別できるようにします。

たとえば、発表には『2026年10月1日に機能を追加』と書き、現行のサービスページには機能、利用対象、対象プランを記載します。過去の発表まで最新仕様へ書き換え続けると履歴が失われます。誤りの訂正と、後日の仕様変更は分けて扱います。

実務の整理

最初に点検する3ページ

  1. 01

    会社概要|誰の情報か

    正式社名、現在の事業、公式の連絡先。主力サービスへ案内する。

  2. 02

    サービス|何ができるか

    対象、用途、提供範囲、利用条件。料金や仕様の適用日も確認する。

  3. 03

    発表|いつ何が変わったか

    変更点と実施日、根拠資料。現在のサービス情報へ案内する。

WorkPickの編集上の整理。まず1社・1サービス・1発表に絞ると、更新すべき場所と不一致を洗い出しやすくなります。

04

抽象的な説明を、確認できる事実に置き換える

『革新的なDXを支援』だけでは、読者は利用場面を想像できません。対象、できること、範囲を先に書きます。成果を添える場合は、誰のどの条件で得た結果かまで説明できるものを使います。

画像にしかない料金・対象・調査結果は、本文にも書きます。Googleも重要な内容をテキストで提供すること、内部リンクで見つけやすくすることを挙げています。図は理解を助けるために使い、図を読めない人にも同じ情報が届くようにします。

根拠・出典Google Search Central|AI features and your website(別タブで開く)
架空の記入例

サービス紹介文の見直し例

読者が使い道を判断できる説明

見直す前
革新的なDXで飲食業界の未来を変えるサービスです。
見直した後
複数店舗を運営する飲食企業向けの予約管理サービスです。各店の空き枠を一画面で確認できます。対象は法人契約者です。

対象・用途・提供条件を明示。『何ができるか』を読者自身が判断できます。

架空のサービスの例です。この形式でAIに引用されることを保証するものではありません。

05

引用を見た記録と、アクセス計測は別に持つ

GoogleのAI機能経由の表示とクリックは、Search Consoleの検索タイプ『ウェブ』の全体データに含まれます。その数字だけでAI機能の引用件数を取り出せるわけではありません。AIボットのアクセスも、回答に引用された証拠にはなりません。

回答を確認するなら、会社名だけでなく、顧客が実際に尋ねそうな質問を数個固定します。同じサービス、質問、ログイン状態、言語で確認し、回答・引用URL・日時を記録します。たまたま引用された一画面を、全ユーザーへの表示回数のように報告しないでください。

根拠・出典Google Search Central|AI features and your website(別タブで開く)
実務の整理

3種類の記録を混ぜない

3種類の記録を混ぜない
記録分かること分からないこと
回答を画面で確認分かることその条件で示された説明と引用URL分からないこと全体の引用件数・表示人数
参照元付きの訪問分かること識別できたサイトへの訪問分からないこと訪問しなかった人への露出
ボットのアクセス分かること取得しに来たリクエスト分からないこと回答に採用・引用されたか

計測範囲は利用ツールと設定によって変わります。レポートには何を観測した数字かを添えます。

06

今日の点検は、修正依頼が書けるところまで

会社概要、主力サービス、直近の発表を一つずつ選びます。社名、提供対象、問い合わせ先の不一致を拾い、根拠資料と正しい表記を確認します。担当者へは『説明を分かりやすく』ではなく、『対象プランが本文にないため、ここへ追加』と依頼します。

公開後は人が読めるか、リンクが開くかを確認します。検索への再反映とAI回答の変化は同時とは限りません。変更日と観測日を別々に残し、移転・名称変更・サービス終了が決まったときの更新担当も決めておきましょう。

そのまま使える確認メモ

ページ点検メモ

対象URL: 読み手が確かめたいこと: 現在の不一致・不足: 正しい情報と根拠資料: 修正する箇所: 確認者/公開担当: 修正日/再確認日:

実務のチェックポイント

0 / 6 確認済み チェックはこの画面内のみで保持されます

確認に使った一次資料

Google Search Central|AI features and your websiteGoogle検索のAIによる概要・AIモードの要件と計測。ほかのAIサービスには一般化しない。確認日:2026.10.01原文(別タブで開く)Pew Research Center|Google検索とAI要約のクリック調査2025年7月22日公表。米国成人900人の2025年3月の閲覧履歴と、4月に取得した検索結果を照合した観察研究。確認日:2026.10.01原文(別タブで開く)
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