締切前の原稿は、読み返すほど見慣れてしまいます。誤りを減らすには、文章を整える確認、元資料と照合する確認、読者と同じ画面で操作する確認を分ける方が進めやすくなります。
このチェックリストは、広報が一人ですべてを判断するためのものではありません。事業担当や確認者へ戻す項目を明確にし、未解決のまま公開しないために使います。チェック状態はこの画面内でのみ保持されます。
原稿・元資料・公開画面の三つで確かめる。未確認の事実や提供条件は、表現を整える前に確認者へ戻す。
- 何を元資料へ戻って確認するか分かる
- 公開を待つべき未解決点を共有できる
- 公開直後と訂正時の担当・記録を決められる
最初に、事実を確かめられる原稿にする
Cisionの2026年の公開記事では、調査に答えた記者の50%が、正確さ・事実確認・誤情報への対応を大きな課題として挙げています。海外を含む1,800人超の調査で、日本の記者の代表値ではありません。公開する側にも、確認できる根拠を用意する価値があります。
WorkPickでは、事実の照合、根拠と条件、読み手への伝わり方、リンクと窓口、公開後の確認という順番を提案します。すべてを一度に読むより、今何を確認しているかを明確にします。確認後に数値や条件が変わった箇所は、改めて担当者に確認してもらいます。
原稿から公開画面までの確認順
元資料と照合する
社名、日付、数値、提供条件。本文を読むだけで済ませない。
第三者として読む
タイトルと冒頭から、何が変わるか言い直す。根拠の範囲も確認する。
公開画面で操作する
スマホ表示、リンク、問い合わせ先。可能な範囲で実際の受付経路も試す。
公開後の担当を決める
公開URL、表示、予約日時、訂正の判断者と修正担当を確認する。
WorkPickの実務用の提案。人数や時間の配分は、原稿の内容と社内の承認ルールに合わせます。
社名・日付・価格・対象を、元資料と照合する
会社名、サービス名、人名は正式な表記へ戻ります。数字は数量と単位、金額は税の扱い、日付は発表日と提供開始日を分けて確認します。『無料』に条件があるなら、誰がいつまで何を無料で使えるのかを本文と移動先に書きます。
『来月』『本日から』は、後から読む人にも分かる日付を添えます。予約公開では公開日時、受付開始日時、タイムゾーンの違いにも注意してください。未発表の移転先や取引先名など、社内で知っていても公開の確認が取れていない情報は担当へ戻します。
根拠がない、条件が読めないものは公開前に戻す
調査結果は対象、期間、募集方法、回答数、質問の意味を確認します。本文が『全国の利用者』を主張しているのに、自社の一部回答者しか調べていないなら、文章の範囲を直します。『No.1』『最大』『初』なども、根拠と比較対象を確認できるまで保留します。
出典リンクは実際に開きます。画像や引用は、利用条件と公開の了承が必要な範囲を確認します。資料があることと、外部向けに使ってよいことは別です。AIで作った原稿でも、社名・人物の発言・統計値は元資料へ戻って照合します。
直すか、確認者へ戻すか
| 見つかったこと | 次の行動 |
|---|---|
| 数値・対象・提供条件が未確認 | 該当箇所の公開を待ち、根拠と判断者を確認する |
| 引用・画像・取引先名の利用確認がない | 使用範囲と許可の要否を担当者へ確認する |
| 略語が多い、段落が長い | 意味を変えずに表現を整え、修正後に再確認する |
| リンク先が公開されていない | 公開タイミングと正しいURLを確認する |
文体の修正と、事実・条件の確定を分けます。社内の承認ルールを置き換える一覧ではありません。
スマートフォンで、タイトル・図・条件を読む
タイトルとリード文だけで、誰が何を、いつから、誰へ提供するのか言い直します。本文を知らない人に見てもらうと、社内では当たり前の言葉や、抜けている条件を発見できます。
編集画面ではなく公開時と同じプレビューを開きます。スマートフォンの幅で見出し・段落・表を読み、画像の文字が小さすぎないか、条件が図の外へ押し出されていないかを確認します。W3Cのリフロー解説でも幅320 CSS px相当での読みやすさが扱われています。
図だけで重要な情報を伝えないようにします。数値や条件を本文でも書き、画像の代替説明を用意します。表が横に長い場合も、ページ全体ではなく表の範囲で読めるかを確かめてください。
リンクと問い合わせ先は、実際に押して確かめる
記者が取材したい、顧客がサービスを詳しく見たい。その目的に合うページへ直接進めるようにします。トップページへ移動したあと、もう一度探し直す状態になっていないかを見ます。
サービス詳細、申込み、問い合わせ、出典のリンクを開きます。開発用URL、社内限定資料、期限切れの受付、古いメールアドレスが残っていないか確認します。フォームは項目・完了画面・通知先まで、社内で決めた検証方法で確かめます。
公開時刻までリンク先が出ない場合は、公開後に誰が確認するかを決めます。予定のリンクがまだ開かないことを、確認済みとしてチェックしないでください。
公開直後と、訂正時の記録を残す
予約が完了したことと、公開画面が正しいことは別です。公開後にURL、タイトル、図、問い合わせ先、リンクを確認し、関係者へ参照先を共有します。記録には確認日時と確認者を残します。
誤りがあったら、元資料を確認し、影響する箇所と必要な訂正を判断します。数値や条件の誤りは、変更内容と訂正日を分かる形にします。配信先や二次掲載にも旧情報があるか確認し、必要な訂正案内を判断者と相談します。
確認に使った一次資料
Cision|2026年、記者が直面する課題2026 State of the Mediaの発表元による公開解説。海外を含む1,800人超の調査で、事実確認等の課題を50%が選択。確認日:2026.10.01原文(別タブで開く)AAPOR|Disclosure Standards調査の透明性に関する専門団体の基準。日本の法律上の義務の一覧ではない。確認日:2026.10.01原文(別タブで開く)消費者庁|No.1表示に関する実態調査報告書の公表2024年9月26日公表、1ページ。合理的な根拠に基づかず事実と異なるNo.1表示についての説明。確認日:2026.10.01原文(別タブで開く)W3C|Reflow(リフロー)WCAG 2.2の解説。幅320 CSS px相当での読みやすさを確認する根拠。表などの例外もある。確認日:2026.10.01原文(別タブで開く)読む。整理する。書き始める。
発表する内容を入力して、タイトルと本文の骨子をつくれます。
無料の骨子作成ツールを開く